ホール主催
2014年12月23日 (火・祝) 開演 14:00 開場 13:30
[ 出演 ]
キーボード: 端 正史
ヴァイオリン&指揮: 西脇洸一
第1部 端 正史 ピアノ&トークショー
第2部 クリスマスの絵本とキャロル
「The Nativity」 Ruth Sanderson作
朗読: 濱野明美
合唱: 高橋ひろみ、濱野明美、柴田祥衣、
柴田道子、重本道香、柴田英夫、岡 弘之
あっという間に今年もあと2か月たらずとなり、年の瀬を迎える準備に心をくだく頃となりました。
お変わりございませんか。さて、今年も昨年度につづいて「京都楽癒コンサート」関係者の演奏を中心としたクリスマス・コンサートを企画いたしましたので、ご案内もうしあげます。
昨年と同じく、クリスマスの絵本をめくりながら(スライド上映)、場面ごとにキャロルを歌う、という演奏会形式で進められます。
絵本はルース・サンダースン作の『キリスト降誕祭』です。
演奏は、端 正史先生作曲のオリジナル合唱曲が2曲、バッハのクリスマス・オラトリオやカンタータからのアリアなど。リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンなどの伴奏で演奏されます。
絵本、CD、楽譜集めなど、考えうる限りの力を尽くして準備してくださったとのこと、どうぞご期待ください。なお、今年は午後2時開演で、時間的にも余裕がりますので、ティー&コーヒーブレイクの時間も設けたいと思っております。是非、お越しください。お待ちいたしております。
かめおか桂ホール 桂 文子
[ チケット ]
大人 ¥2,000 小学生~大学生以下 ¥1,000
未就学児の入場はお断りしております。
ホール主催
2014年5月31日 (土) 開演 15:00 開場 14:30
[ 出演 ]
ギレアド・ミショリ プロフィール
I「ディードーとアエネイアース」
タルティーニ
ヴァイオリン・ソナタ集より 10.ト短調
「捨てられたディードー」
ギリアド・ミショリ編曲によるピアノ・ソロ
アレグロ・プレスト
ミショリ
「アエネイアースに」連作集から第1楽章
「あなた。夜想曲」
(ブレーメン・国際ピアノコンクールの委嘱作品.初演アメリカ合衆国)
クレメンティ
三つのソナタ 作品50-3 ト短調
「捨てられたディードー」
悲哀をおびてゆるやかに・激しく動揺し絶望して急速に
II「鐘」
メシアン
前奏曲集より 6.苦悩の鐘と告別の涙
ミュライユ
告別の鐘と微笑
ミショリ
喜びの鐘と笑いの涙
III「ドビュッシー」
C.ドビュッシー
前奏曲集 第1集と第2集より
音と香りは夕べの大気の中に漂う
さえぎられたセレナード
ビーノの門(*グラナダにある門)
帆
オンディーヌ
亜麻色の髪の乙女
ラヴィーヌ将軍ー風変わりな
(*ロートレックの絵にある操り人形)
花火(*パリ祭の花火)
[ チケット ]
¥3,000 (当日¥3,500) 小学生~大学生以下 ¥2,000
未就学児の入場はお断りしております。
ホール主催
2014年4月5日 (土) 開演 15:00 開場 14:30
[ 出演 ]
パトリシア・パニー
プロフィール
D.スカルラッティ
ソナタ K239 ヘ短調、ソナタ K60 ト短調
ソナタ K454 ト長調
F.シューベルト
ソナタ イ短調 作品164(D537)
L.ブーランジェ
ピアノのための3つの作品 「古い庭園にて」
「明るい庭園」「行列」
C.ドビュッシー
前奏曲集より 「オンディーヌ(水の精)」「花火」
L.v.ベートーヴェン
ソナタ ホ長調 作品109
A.ヒナステラ
組曲クレオール舞曲 作品15
パトリシア・パニーよりのメッセージ
日本の皆様
今日は、皆様と共にこの音楽的瞬間"楽興の時"を分かちあえることを大変嬉しく思います。ご一緒に大陸を横断する大旅行に出かけましょう。音楽が国際的な言葉であること、国境を超えて飛んでゆくこと、そしてそれゆえに、人々を結ぶ強い絆となることを改めて感じていただけることと思います。
"ダンス"と題する本日のプログラムの最初は、ドメニコ・スカルラッティのソナタ(K239、K60、K454)です。彼の作品には、スペイン舞踊のリズムの影響が色濃く表れています。
フランツ・シューベルトのソナタ・イ短調(Op.164/D537)は、1817年に作曲され1853年に出版されました。作曲年代順では4番目のソナタですが、完成されたものとしては最初の三楽章からなるソナタです。第一楽章(アレグロ・マ・ノン・トロッポ)の精巧さとバランスのとれた形式は、モーツァルトを思わせます。第二主題では、レントラー(ドイツの舞曲)のような踊りのキャラクターが際立ってきます。和音が連なり刻々と色を変えていく展開部では、ハンマーフリューゲル(フォルテピアノ)の響きがいっそう豊かになります。そして、実にシューベルト的な特別な世界を醸し出す第二楽章では、レントラーの憂愁が、明暗入り交じる中で回想されます。終楽章のアレグロは、作曲家の生きる喜びを感じさせる3拍子のダンスです。
私の生まれ故郷、フランスの作品もご紹介しましょう。まず、リリ・ブーランジェのピアノのための三つの小品です。洗練された女流作曲家、ブーランジェは、ドビュッシーと同じ1918年、わずか24歳で亡くなりました。その作品はまさに絵のようです。「古い庭園にて」は、深く、長く連なるハーモニーの蔭の中をゆっくりと歩いて行くようです。「明るい庭園にて」のほうは、陽の光に照らされ、より精気に満ちています。「行列」は、風のように速く、軽やかなギャロップです。
ドビュッシーも音の画家です。「水の精」の"水"、「花火」の"火"は、彼の作品と切っても切れない関係にあります。水のように柔らかいアルペジオ、あるいは火のように鋭くはっきりとしたアルペジオ、それらを描きわけなければなりません。
さて、このプログラムからベートーヴェンをはずすわけにはいきません。ロマン主義の父であり、時代にさからい、ナポレオン的な英雄行為に対抗したベートーヴェン。彼は、作品を通して、ヒューマニズムと自由の概念を育て、護りました。ソナタ・ホ長調(Op.109)は、彼の最後の作品群の中で、平和の隠れ家のような存在です。何よりも休息と優雅さと光に満ち、それは最終楽章の変奏曲において頂点に達します。第一楽章は、左右の手で交互にささやくように始まり、ゆったりとしたエピソードがその間に入ってきます。それは、音域の広がった1820年代のピアノを用いた4オクターヴにわたる分散和音です。とても速く(プレスティッシモ)と書かれた第二楽章は、洗練された対位法を用いた大きな渦をまくような作品で、他の二つの楽章と完璧なコントラストをなしています。
色彩豊かなこのプログラムのクライマックスは、ヒナステラのクレオール舞曲でしょう。ヒナステラは、最初に演奏しましたスカルラッティより200年も後の作曲家ですが、ラテンアメリカのダンスや民謡など、土地に根ざした踊りや音楽から影響をうけたと言う点で、両者には確かなつながりがあると言えます。彼の作品の中で執拗なまでに繰り返されるリズムモチーフは、子守歌や憂いをおびたメロディーと好対照をなしています。これらが、このアルゼンチンの作曲家の音楽の本質を作り上げているのです。
(訳/淡川千絵)
[ チケット ]
¥3,000 (当日¥3,500) 小学生~大学生以下 ¥2,000
未就学児の入場はお断りしております。