フランスに生まれ、イタリアに育ったパトリシア・パニーは、ヴェルディ音楽院、チューリッヒ音楽院に学ぶ。
1989年、クララ・ハスキル国際ピアノコンクールファイナリスト、90年、アレッサンドロ・カサグランデ国際コンクール優勝。多大な影響を受けたという故ユーディ・メニューイン指揮のもと、シンフォニア・ヴァルソヴィアとの共演をはじめ、故ゲオルク・ショルティ指揮シカゴ交響楽団他、多くの著名指揮者、オーケストラと共演。室内楽奏者としての信頼も厚く、ヴァイオリンの巨匠ジェラール・プーレ、サシュコ・ガヴリーロフらとも共演している。
ヨーロッパやアジアを中心に演奏活動、およびマスタークラスでの指導も長く続けており、国際コンクールの審査員も務める。
現在教授職を担うスイスのベルン芸術大学では、若いピアニストを支援する「タスティエーラ・プロジェクト(Tasti'Era-Projects)」を立ち上げ、学生とともに多彩なプログラムによるCD録音を手がけている(詳細はhttps://tastieraprojects.com)。
パトリシア・パニーのレパートリーは、バロックから現代まで多岐にわたり、これまでに20枚のディスクをリリース。メンデルスゾーンの無言歌集で2007年Arte-Television Top5、オトマール・シェックのヴァイオリンソナタ全集でスイスラジオのInternational Prizeを受賞。
最新のCDは「夜の印象」と題され、ショパンからフォーレ、ドビュッシーなど近現代のフランス作曲家を含むユニークな作品集となっている。(詳細はhttps://patriciapagny.com/ja/discographie/)。