よし笛について
よし笛とは、琵琶湖に生えるヨシという植物を素材として1999年に菊井了氏が考案、創作された縦笛です。
重さは約10グラム、長さも24センチメートルと小さいながら、2オクターブの音域を持つのが特徴です。
元々、オーボエやクラリネットのリード部分に使用されている植物でもありました。
なお、ヨシとアシ(芦、葦、蘆、葭)は同じ植物のことで、平安時代までは「アシ」と呼ばれていましたが、その後「悪し」に通じるということから「ヨシ」に変わっていったそうです。
楽器だけではなく、すだれ(葦簀)や船など、日本人とはとてもなじみの深い植物ですが、最近の環境の変化により、特に琵琶湖のヨシは減ってきていることが問題視されています。